粒あん・こしあんとは違ってた?どら焼きに使われるのは実は「銅鑼焼き餡(どらやきあん)」だった!

スイーツ

和菓子の分類

あんこの種類の他に、和菓子の分類も参考までに載せておきます。

和菓子 生菓子 餅物 餅・草餅・柏餅・おはぎ・赤飯など
蒸し物 蒸し饅頭・蒸し羊羹・蒸しカステラ・外郎(ういろう)など
焼き物 平鍋類 銅鑼焼き・中花種物(ちゅうかたねもの=パンケーキの生地でこしあんを包んだ菓子)・艶袱紗(つやぶくさ)・桜餅・茶通(ちゃつう)・金鍔(きんつば)・唐饅頭など
オーブン類 栗饅頭・カステラ饅頭・乳菓(にゅうか)・桃山(ももやま)・カステラなど
流し物 錦玉羹(きんぎょくかん)・羊羹・水羊羹など
練り物 練り切り・こなし(白餡に粉類・砂糖を加えて蒸しあげた物)・求肥・雪平(せっぺい=白玉粉を蒸して砂糖を合わせた求肥に泡立てた卵白や餡を加えて作る)など
揚げ物 餡ドーナツ・揚げ月餅など
半生菓子 餡物 石衣(いしごろも=小さく丸めた餡玉に摺り蜜の糖衣をかけ表面を糖化させて仕上げた物)
おか物
(熱加工せずそのまものま混ぜ合わせたり、整形・仕上げしたもの)
最中(もなか)州浜(すはま=大豆・青豆を煎ってひいた州浜粉に砂糖類と水飴を加えてこねて作る干菓子)
焼き物 平鍋類 落とし焼き(熱したフライパンや鉄板に材料をスプーンなどで流し落として焼く菓子)・茶通・草紙(そうし=冊子のように生地にあんこを挟んだもの)など
オーブン類 桃山・黄味雲平(きみうんぺい=砂糖類・味甚粉(注1)・片栗粉を混ぜたものの中に卵黄を加えて乾燥焼きした物)など
流し物 錦玉羹(きんぎょくかん)・羊羹など
練り物 求肥など
干菓子
(ひがし)
水分が10%以下
打ち物 打ち物種(うちものだね=砂糖に水でのばした水飴と味甚粉をあわせたもの)・落雁(らくがん)・片栗物・雲錦物(うんきんもの=とろろ芋に砂糖を混ぜて乾燥させた物)・懐中汁粉(干した餡を最中で包んだ物)
押し物 塩がま・村雨(砂糖に餡を入れて湿り気をつけ、粉類を混ぜ合わせたものをそぼろ状にして型に押すか型抜きした物)など
掛け物 おめで糖(ひなあられ)・おこし・砂糖漬けなど
焼き物 落とし焼き・ボーロ・卵松葉・小麦煎餅・米菓など
飴物 有平糖(あるへいとう=白砂糖と飴を煮つめて棒状にした菓子)・扇飴(おうぎあめ=餅のようにやわらかなゼリー状の菓子)など

注1)・・・ 味甚粉(みじんこ)
もち米を蒸し上げて餅とした後に煎餅状に平たく延し、水分を取るために乾燥させてから細かく砕いて粉末としたもの
※Wikipediaより引用

艶袱紗(つやぶくさ)

和菓子の『艶袱紗(つやぶくさ)』を解説した画像

艶袱紗(つやぶくさ)

 

美味しい北海道産小豆の選び方に関するちょっとしたコツ

北海道産小豆は、質の良さでも一般的に知られていますね。
スーパーなどでも、ほとんどが北海道産であることから流通量の多さもうかがえます。

北海道産小豆を選ぶなら、「10℃前後で冷蔵保管したもの」が良いとされています。
晩秋に収穫して北海道で保管したものは、1年経過しても良質な状態を保っているそうです。

また、5℃前後で冷蔵保管された小豆は、収穫後なんと2~3年経過しても品質低下が生じないことも確認されています!!

そうなると、買うときに注意してほしいのが「消費地での温度と湿度」です!
温度や湿度が高くなると、変質しやすいからです。

スーパーや激安ショップなどの店頭では、「室温で陳列されている」「棚の位置によっては照明も当たる」ことを考えると多少の変質による劣化は受け入れざるを得ないでしょう。

自宅であんこを美味しく作りたいときは、北海道から直接お取り寄せするか、北海道物産展で到着したての小豆を買うと良さそうですね。

物産展だと、お店の人が豆の状態や美味しくいただくコツなど(量り売りだとたまに多めに入れてくれたり)色々教えてくれるので狙い目かもしれません。

とは言っても、北海道物産展は人気があるゆえにあの人混みとの戦い(?)にはどうしても勝てません・・・

 

まとめ

どら焼きに使われるあんこについて、餡の種類・特徴・材料などをまとめてみました。
「どうして粒あんだけなんだろう?」としか思っていなかったのですが、まさか「銅鑼焼き餡(どらやきあん)」なるものがあるとは思いもよらなかったです。

また、いつも「こしあん」と呼んでいるあんこが「小豆並餡(しょうずなみあん)」という正式名称があったとは!

しかも、小豆を糖蜜(砂糖水)で甘くして、さらに小豆並餡(しょうずなみあん)を混ぜて練り上げて・・・

炊飯器や鍋で「小豆を茹でて砂糖(塩少々)を加える」という一般家庭の超お手軽な方法しか知らなかったので、改めて和菓子職人さんへの尊敬の念が強まりました!

これからは、ただ「美味しい~(*^-^*)」だけでなく「このあんこ1つにしても、何時間もかけてあれだけの労力かけて作っているんだ」と有り難みを感じながらいただこうと思います。

 

 

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